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株式会社の成り立ち

世界最古の株式会社を御存知でしょうか。

 

これは1602年に設立されたオランダ東インド会社です。

 

(昔学生の時世界史の教科書に出てきました。懐かしい〜)

 

 

大航海時代が「出資」という概念を産み出した

当時のヨーロッパ史をみてみましょう。

 

時は15世紀、オスマン帝国が1453年、東ローマ帝国を滅亡させ(いわゆる「コンスタンティノーブルの陥落」です。)、その後も版図を拡大し地中海全体の制海権を掌握します。

 

オスマン帝国は海上貿易を支配し、オスマン帝国によって高い関税をかけられたヨーロッパ諸国は新たな交易ルートを開拓する必要性に迫られました。

 

また羅針盤やキャリック船といった航海技術の革新等も重なり、イベリア半島の2大強国、スペインとポルトガルは競い合って大西洋へと乗り出します。

 

「大航海時代」ですね。

 

ところがこの航海、乗組員の生存率が20パーセント未満という非常にハイリスクなものでした。(つまり80%以上の確率で生きて還れない、という…)

 

ただハイリスクの反面、新たな領土を発見し、無事に帰還できれば貧民であっても一夜にして王侯貴族に匹敵するほどの富や名声が手に入ります。

 

絶対王政の国家体制において下層階級の貧民が成り上がるには絶好のチャンス。

 

でも航海に出るにはお金がありません。そこで彼らはどうしたか。

 

そうです。王侯貴族のいわゆる「富裕層」にお金を出してもらう=出資をしてもらった訳です

 

 

これによって航海に出る人(探検家)はお金が無くても一獲千金のチャンスを得、お金を出す人はもし航海が失敗に終わったら出資金こそ0になってしまうものの、成功した暁にはその航海に必要だった経費や探検家への報酬を差し引いた利益は全て自分のものになります。

 

失敗した時のリスクが出資金が0になるだけ、というのが現在の「株主の有限責任」へと繋がる訳です。

 

ただ成功率20パーセント未満のハイリスク投資、しかも非常に大きなお金がかかる、という事で出資できない人や全額出資する事に二の足を踏む人が出てきます。

 

すると探検家は航海に必要な資金を色んな人から少しづつ集める様になります。

 

そして出資者が複数になってくると誰がいくら出資をしてくれたのかが分かりにくくなりますので、出資者に対し「あなたはいくら出資してくれました」という預り証を発行する様になります。

 

これが「株券」です。

 

 

また出資する方も成功率が20パーセント以下、というハイリスク投資の為、投資する金額を細かく分け、複数の航海者に少しづつ出資をする様になり、回収の確実性を図っていきます。

 

これが「ポートフォリオ」です。

 

 

やがて「株式会社」が誕生した

これらの仕組みはどんどん進化していきます。

 

航海が成功した時に得られる利益を出資率に応じて分配する仕組みや航海を継続的に行い、人材育成や船の建造を行っていく仕組み、航海毎に出資金を全額返還せず利益を年一回分配する仕組み…。

 

「会計」や「複式簿記」が誕生したのもこの時代です。

 

また出資した証である株券は自由に売買できるようになりました。

 

まさに今からやろうとしている「株の売買」ですね。

 

これらの結果として設立されたのが1602年の「オランダ東インド会社」という訳です。

 

資本を集積させ、それを基に資本を投下して事業を行い、その事業活動を通じて資本を回収し、投下資本以上回収したもの=利益を分配したり、市場に再投下する、まさに会計学の資本循環ですね。

 

この仕組みを開発し、発展させたヨーロッパがその先500年後の今日まで世界の中心であり続け、「先進国」といわれるゆえんはまさに「株式会社」の誕生がその原因となっている訳です。

 

まさに株式会社の仕組みは近代社会最大の発見、といわれるゆえんでもあります。

 

株式会社が存在する事のメリットへ続く