「時価総額」を知ろう
ではファンダメンタルについて個別に見ていきましょうか。
大事な事は
@「人気投票で人気が出やすい銘柄を探す」
A「ニュースを追わずに数字だけで判断する」
という事でした。
となると何を見ればいいか。
「ファンダメンタル分析を行う際に一般的に見られている数字を覚えてそれを見ていけばいい。」という事になります。
ではそれらを順番に見てきましょう。
「お買い得」感のある銘柄を探せ
という訳で具体的な数字を見ていきましょう。
まず多くの人が買いたい、と思う指標って何でしょうか?
株でなくても何かを買う際に多くの人が気にする事、買いたくなる事の一つに「お買い得」という事があります。
例えば
・朝のスーパーのタイムセールで卵を1パック通常より20円安く買えた。
・定価10,000円のものを8,500円で買えた。
・ディーラーに車を買いに行き、400万円の車を380万円まで値引きしてもらって買えた。
こんな感じです。
共通点として「お買い得だった」、「お値打ちに買えた。」という事。
まさに株にもこれが当てはまります。
「時価総額」とは
では株の世界でこの指標を当てはめてみましょう。
まず「お買い得」かどうかを判断する為にその前段階として「今の会社の値段」というのをどう考えればいいのでしょうか。
それが「時価総額」になります。
「時価総額=その時の株価×発行済株式数」
この計算式がその会社の「値段」になります。
例えばある会社の株価が1,000円で発行済株式数が100,000株ならその会社の時価総額は「1,000円×100,000株=100,000,000円(1億円)」となります。
これはどういう事か、というと「あなたがもし1億円持っていたらこの会社を丸々買い取る事が出来る」という事です。
ここで以下の例を考えてみて下さい。
もしあなたが1億円持っていてこの会社を買い取ったとします。
そして会社の中身をよく精査してみたら実際の資産は1億2千万円あったとしたらどうでしょうか。
これは時価総額が企業の実際の価値より安くなっていた、という事です。あなたは1億2千万円のものを1億円で買う事が出来ました。安い買い物をしたことになりますよね。
時価総額が現在の企業価値に比べて割安になっているものを選び出し、そこの株を買う。
これが「バリュー投資」の考え方です。
ベンジャミン・グレアムやウォ―レン・バフェットが行っている投資方法です。
この考え方、ファンダメンタル分析をする上での基本になりますから是非覚えておいてください。
企業の価値を知ろうへ続く