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企業の効率性を知ろう

企業価値、企業の収益力についての指標について述べてきました。

 

次に考えるべきは「企業が株主から調達した資金を効率的に運用しているか」という観点から考えてみましょう。
あなたが投資先を選別している段階でこういう2つの会社があったらどちらに投資しますか?

 

・A社…10億円資本金を集めて一年間の利益が1億円
・B社…10億円資本金を集めて一年間の利益が5千万円

 

当然A社を選ばれると思います。B社はA社と比較して半分の利益しか上げられません。

 

この効率性を判断するのがROEという指標です。

 

ROE(Return On Equity)…自己資本利益率

 

ROE=当期純利益÷自己資本(%)

 

高ければ高い程資金の効率的な運用を行っているという事になります。
例えば企業のROEが3%で利回りが4%の金融商品があったとします。
そうすれば投資家は当然に4%の方へ投資をしますから企業の経営者にとってこのROEは資金調達という面から考えるとしっかりした数字を出さなくてはなりません。
一般的には10%以上が投資の目安、15%以上だと優秀、20%を超すと相当素晴らしいと言われます

 

注意点としては

 

1.「借金が多くてもROEは高くなることがある」

 

ROEは分母が「自己資本」であるのがミソです。
企業は経営に必要な資金を
1.自己資本…資本金や今までの利益の貯蓄である留保金
2.他人資本…借入金等のいわゆる「負債」
の2本立てで調達しています。
資金調達に占める割合が「他人資本=借金」が多いと相対的に自己資本が減るので借金が多い会社でもROEが高く表示されてしまう恐れがあります。
ですのでこの場合は貸借対照表から自己資本と他人資本の割合(自己資本比率)を確認する必要があります。

 

2.過去からの推移を確認する

 

ROEの計算式が当期純利益が分子ですので一時的な借入金の増加、極端なリストラや会社の設備売却等による当期純利益の急激な変動等によってもROEは変動します。
従ってこれも過去数年(最低3年、出来れば5年)の推移を確認する事が重要です。