注文方法のまとめ
ここまで色々な注文方法を見てきました。
ここでまとめてみましょう。
買いの場合
例えば今A株が1,000円だったとします。
これをどのようにして買いたいかで使う注文が変わってきます。
1.まとめ
こういう感じになります。
この表を見ると逆指値注文が何故こういったネーミングがついたかがよく分かりますね。
指値注文が安いところで買う、というものに対してその「逆」の高い所で買う、という意味の「逆」指値注文、という事ですね。
ここで指値、逆指値注文の違いを具体的に見てみましょう。
2.逆指値注文の場合の注文方法
例えば現在の株価1,000円のものを「株価が1,100円以上なら買い」という注文を入れます。つまり「株価が1,100円以上なら」という条件を付けます。
条件を付けてますので条件が満たされなければこの注文は執行されません。
株価が1,050円や1,070円の状態では執行されず、株価が1,100円になった瞬間その注文が執行されます。
3.指値注文との大きな違い
上記「まとめ」の例で現在株価1,000円の銘柄に対して「(逆指値でなく)指値1,100円」という注文を入れたとしましょう。
そうすると株価はその場で時価程度で約定してしまいます。(ここ、間違える方多いです。)
「1,100円の買い注文出したなら今1,000円だから安く買えるから買うよ」という判断を自動的にされてしまいます。
指値注文は少しでも安く買いたい為のもの、逆指値注文は高く買いたいものです。
しっかり使い分けしてください。
売りの場合
では次に売りの場合を見てみましょう。
1.まとめ
ここも買いの場合と同様成行、指値、逆指値注文をまとめてみましょう。
こういう感じになります。
2.使い方
上記のまとめを踏まえた上で使い方を考えてみましょう。
使い方A…含み益が出ているケース
あなたがある銘柄を700円で買ったとします。今1,000円になってます。この銘柄を1,200円になったら利益確定したい、と考えたとします。
この場合、逆指値注文は使わず売り注文を1,200円指値売り、とします。
高い所で売りたい場合=指値注文ですので売りたい値段で指値注文すればいいですね。
使い方B…含み損が出ているケース
上記同様あなたが700円で買った銘柄が600円になっているとします。100円のマイナスですね。
もしあなたが「550円になってしまったら損失が大きくなってしまうからこの位の損で済ませておきたい。なので売ってしまおう」と考えたとします。
この場合、549円以下になったら売り、という逆指値注文を使います。
今100円のマイナスが出ている、とりあえず150円のマイナス(この場合700円が買値ですので150円のマイナス、というのは550円となる。)までは我慢する、しかしそれ以下になったら売ってしまう、という発想です。
この場合、「549円以下になったら」という条件を付ける事で580円や570円ではこの売り注文は執行されません。
549円以下になった瞬間執行されます。
(この時は含み損が出ている局面ですので逆指値の成行売りです。)
ここも指値と逆指値の使い分けを間違えないで下さい。
上記ケースで株価が600円の時に「指値549円」にしてしまうと600円前後で売れてしまいます。
「549円の売り注文出したなら今600円だから高く売れるから売るよ」という判断を自動的にされてしまいます。
売りの場合は買いとは逆で指値注文は少しで高く売りたい為のもの、逆指値注文は安く売りたいものです。