リスクとリターンの考え方
株式投資におけるリスクの種類を把握した所で、次にリスクとリターンをどう考えるか、というところを見ていきましょう。
この辺りがマネー戦略の大事な所で、ここをないがしろにしてしまってはなかなか株で勝てません。
「1:3」を強く意識せよ
株式投資に関して、リスクとリターンに関しては「1:3」という比率を強く意識して下さい。
1のリスクを許容しながら3のリターンを目指していくやり方です。
つまりあなたが10万円のリスクを許容しながら株式投資を行う、とすれば30万円以上のリターンを目指すべき、という事です。
これは常に強く心がけましょう。
そもそも個人投資家というのは情報の面、資金力の面で機関投資家や外国人投資家には歯が立ちません。(この辺りは「株式投資を収入「源」とせよ」を参照してください。)
個人投資家というのは絶対的な弱者である、という事実をまず受け入れましょう。
強者と弱者では採れる戦法、取りうる選択肢がおのずと異なってきます。
1が決まれば3が決まる
あなたは株式投資でいくらほどの収入をあげたいですか?
もしこんな質問がきたらどう答えますか?
そこに対する理想的な答え方は、「まずいくら位損出来るか、先でないのか」と思う事です。
「毎月いくら勝ちたい」「年間これだけ儲かったらいいな。」という事をまず最初に考える人はおそらく勝てる様になりません。
いずれ塩漬け株を抱えて市場からの撤退を余儀なくされるでしょう。
まず1であるリスクを決めてしまいましょう。
1のリスク、つまり一回当たりの取引でいくらの損失が可能なのか、という事を考えればおのずと3、つまりリターンの金額も見えてきます。
「100万儲けたい」では無いのです。
「30万のリスクを背負えるから100万取りたい。」という事なのです。
つまり100万円利益(リターン)を取ろう、と思うならば30万円強の損失(リスク)は許容しないといけない、という事です。
これが5万円の利益を狙うなら許容損失は1万5千円程度となります。
この考え方は「必勝法はあり得ない」、という考え方から来ています。
株の世界において必勝法というのはあり得ません。
株というのは銘柄を買う人(=買方)と買う人に対して株を売る人(=売方)の双方がいて初めて成り立つものです。
もし必勝法というのが存在すればその状態になったら必ず買おう、という買方ばかりになり、売方が居なくなります。という事は値段がつかなくなり、株式市場そのものが存在しえなくなります。
必勝法=必ず勝つ方法があり得ない以上、株は負ける事があり得るという事です。現に僕も勝ち負けだけ考えるとめちゃめちゃ負けてます。
勝ったり負けたりを繰り返しながら資産を増やしていく、という事です。
株の世界では「損小利大が大事」といいます。
これは「株の世界では負けの金額を少なくして勝ちの金額を多くする事」です。
この負けと勝ちの金額の差が1:3という事です
「投資期間」の考え方@へ続く